WJ5、6合併号感想

実家に帰省中、妹と「式神の城II」というシューティングをして遊んでいました。
それで、そのゲームの登場キャラクターに日向玄之丈という人物がいるのですが、妹が彼のことを……

「スヴェン」

と呼ぶのですが、僕は兄として妹のやつをどう諭してやれば良いのでしょうか。


☆☆☆ハンター☆☆☆

・「あいつの血を一滴残さず吸い取れ」
わおっ、これアリなんですか?
この理屈でいいますと、「あいつの周りの空気を吸い取れ」「あいつの身体中のビタミンを吸い取れ」なども可能な気がするんですが。
戦闘時には鈍器としてしか使いようがないと思われていたデメですが、今回の一戦で想像以上に凶悪な念であることが判明しました。

・カルト
フェイタンの戦いを観戦するカルト。
このときのモノローグで、カルトの力量が実はそうたいしたものではないことが分かりました。
これまでも、ゾルディック家で稀代の才能をもつキルアが旅団相手に手も足も出ないのにカルトが入団できるのはおかしくないか、という疑問が提出されてましたが、とりあえずその問題はクリアー。
キルアがラモットを瞬殺したのなら、カルトだって同レベルの相手にそれくらいはできるでしょうし。
カルトはキルアと同程度、って感じでしょうか。
どうでもいいですけど、今回のモノローグ見てたら、またカルトが男の子っぽく思えてきました。
女の子がいいなー。

・「イメチェンか?」
もう、ここまでなってるなら服着るの諦めればいいのに。
冨樫先生もあざといなあ。
でも、「糸から服を取ろうとする」→「取れない」→「力づくで引っ張る」→「ビリビリに破れてちょっと焦る」→「とりあえず着てみる」→「デメで糸を吸えば良かったと後悔」、などのプロセスを想像すれば、ずいぶん可愛いです。

ところで、この絵は「バタリアン・リターンズ」を連想してしまいました。

・「こいつら、絶対変!」
どうも旅団の方々の仲間意識は良く分かりません。
ウボーが死んだ時はノブナガはおいおいと泣いてましたし、シャルも「オレが付いていけばよかった」と、ウボーが危なくなったら助ける気満々だった気がします。
それに陰獣戦でも「手伝おうかー」と声掛けてますし。
第一、ウボーがさらわれたときに、みんなで救出してますよね。
ウボーが特にみんなから愛されてて、フェイタンは嫌われてる、ってなら分かりますが、そんなこともないでしょうし。

このエピソードは、冨樫先生がカルトと旅団員の温度差を描きたかったために、これまでの馴れ合わないけど薄情でもない、何ていうか、互いへの信頼を基に形成される仲間意識に、ちょっと抵触するんじゃないかと危惧しています。
「フェイタンがやられたら次」っていうのは、信頼を基盤にした発言とも思えませんし。
まあでも、それはそれとして、これだけカルトが温度差を感じたのなら、次あたりでカルトが入団した際のエピソード(理由)が語られるかもしれませんね。社会見学とか。それは少し楽しみです。


☆☆☆ミスフル☆☆☆

・虎鉄先輩
”直球”を叩き、”ポテンヒットで”進塁した虎鉄先輩。
小町を攻略したわけでもなく、痛烈な打撃だったわけでもありません。
もう、ここまでするなら、いつも通り打線ストッパーとして描いてあげた方が、かえって清清しいんじゃないですかね。
生殺しですよ、これは。

・鹿目先輩
この人もこの人で、大層な魔球を引っさげて出てきたものの、実績としては下位打線+1〜3番を抑えて終了ですか。
何をやってもどうにもならない辺りが、鹿目先輩らしくて良いです。
所詮、十二支じゃないしなー。


☆☆☆武装錬金☆☆☆

・「一刻も早くあのオカマを倒さないと」
円山さん女派の最後の希望が費えた瞬間です。
それにしても、円山さんをオカマにした意味がいまだに分からないです。
素直に女キャラでいいのに。和月先生、何やってんですか。ぷんすか。

・斗貴子さんのリアル一寸法師大作戦
一寸法師ってリアルに考えると、とてもグロイお話ですね。
来週はスプラッターの予感です。
それにしても、円山さんがオカマなのがつくづく惜しま(ry


☆☆☆いちご☆☆☆

・大草
そうだ、大草ですよ!
誰か一人足りないと思ってたんです。
キミは本当に今までどこにいっていたんだ。

・「文化祭までに誰か一人絞ることになるんだもんな」
これまで高校進学・大学進学など、さまざまな人生の転機においてすら、誰か一人に絞ることができなかった真中が、はたして文化祭などという小イベントでそこまでの決起に至れるのでしょうか。

・「と、思いつつも、ちょっとワクワクしてる自分に…自己嫌悪」
おお、ついに真中少年に自責の念が生まれました!
自分の優柔不断さ、女性に対する煮えきらぬ態度に、彼自身が自己嫌悪を覚えたのです。
これはひょっとすると、この漫画始まって以来の快挙――読者と主人公の感情が「嫌悪感」の名の下に初めて一致した記念すべき瞬間と言えるのではないでしょうか!

・「西野って手もアリなのか」
説明できないのですが、この一言、なぜかものすごくムカつきました。

・いちごの神さま(=河下水希)
それにしても、いちごの神さまが起こすアクシデントは(エロイベントに向けて)一切の無駄がありません。
これまでのパターンであれば、二人が一緒になっているときにものが落ちてきて、否応無く真中少年がチチをもんだり、股間に顔を埋めたりしてたわけですが、今回は真中少年が単独で被害にあっています。
しかし、ここで僕たちがガッツポーズしてしまうのは早計というしかありません。
まず、彼は下敷きになり身動き一つ取れないものの、大変遺憾ではありますが命に関わる外傷はないのです。
さらに女性と身体的接触がないからと安心することもできません。
なぜなら、身動きの取れない真中少年の傍にいるのは、発情期まっさかりの北の方なのですから。

相手の女性に「その気」がないときは、二人まとめて身体を拘束し、エロイベントを発生させる。
相手に主体的な「その気」があるときは、真中少年の動きだけを止め、エロイベントへと誘導する。
何がどうなろうと、いちごの神さまが見守っている限り、真中少年はエロイベントに一直線なのです。


☆☆☆ブリーチ☆☆☆

・「それが卍解だ」
なんだかずいぶん大層なものだったようです。
いわく「四大貴族といえどそこに至ることができるのは数世代に一人」
いわく「それを発現できた者はソウル・ソサエティの歴史に永遠にその名を刻まれる」
それほどのものだったのですか、卍解って。

でも、それにしては卍解の使い手が多すぎやしませんかね。
隊長13人が(一人を除いて)全員使えるって時点で、その説明とは齟齬をきたすような…。
四大貴族って実はそんなすごくないんじゃ……。
それにしても、「永遠にその名を刻まれる」というのもどういうことなんでしょうか。
阿散井さんとか、どういう形で刻まれるんでしょう。
「副隊長の職責にありながら女人に惑わされ反旗を翻し、卍解は会得したものの、それを修練によって極めていなかったため、隊長に手も足も出ず無残に粛清された阿散井恋次」
として、永遠に語り継がれるのでしょうか。きっと本人も早く忘れて欲しいと思います。


☆☆☆ワンピース☆☆☆

・「しかし、長っパナ野郎は〜〜ヒドイ目にあわされてる頃だな!」
このセリフがあったため、ウソップの無事が逆説的に保証されたようなものですが、この後の何時の間にやら一方的に和解しているフランキー&ウソップの描写、ならびに最後の解体屋としてのプロ意識(らしきものの断片)を描くことにより、あれだけ悪役一直線だったフランキーさんを何となく主人公サイドに引き戻した筆致はかなりのものかと。
こないだまで「まあフランキーさん悪人だし、どうなってもいいや」とか思ってたのに、CP9の動向が気掛かりになってきました。

フランキーさんの悪行からずいぶん時間が経ってて、そのうえCP9の正体判明というビッグイベント、ならびにルッチの過剰なまでの悪役化などがあり、相対的にフランキーさんの悪行のイメージが薄くなったのも一因でしょう。
これは尾田先生の力量だと思うので、せっかくなので、快く騙されてフランキーさんの安否を心配したいと思います。

まあ、フランキーさん、別にそんな悪いことしてないんですけどね。
海賊からカネを巻き上げて、取り返しに来た海賊を迎撃して、その海賊に捨て台詞を吐いただけですから。
改めてこうして書くと、すごくまともですね。
海賊が主人公でなければ、全然悪い人じゃないです。

・海列車
最初なんの意味があって登場したのかさっぱり分からなかった海列車が、ここに来てクローズアップ!
そうか、ここでトムが絡んでくるのか!
すごい、すごいですよ、この展開!
今回のCP9編はワンピース史上でもかなり上位に位置するナイスエピソードになりそうです!

…………これからのバトルが短ければ、ですけど。


☆☆☆ナルト☆☆☆

・オビト
おわっ、まだ生きてた!
てっきり、オビト死亡→写輪眼移植かと思ってたんですが、実際は、生きているオビトの左眼をえぐっていたんですね。
そりゃ、手術シーンも省略されます。グロいよー。

・先生からのクナイ
あの……カカシに投げられたらどうするつもりだったんでしょうか……。
もっと投げたり飛ばしたりしないものを目印にした方が良かったのでは……。

・カカシ小隊
もともとどういう任務だったかも定かではないですが(後方攪乱でしたっけ?)、果たしてカカシ小隊は無事に任務を全うしたのでしょうか。
敵の一個小隊を潰し、二個小隊を誘導しましたが、そもそも途中から任務を放棄してリンを助けに回ってるし、大活躍したのは四代目ばかりで、これといってカカシたちが何かをしたような気はしないんですが。
もっと端的に言えば、カカシたちはどうにもヘタレすぎに思えました。

結局、カカシたちは活躍せず、危ない状況は四代目任せ、敵も名も無い雑兵ばかり、何とも盛り上がらない話だったと思います。
最後の方に「名も無き多くの忍びたちの犠牲によって〜」とあるので、今回のエピソードがそういった雑兵たちの戦いをクローズアップしたものだという趣旨は分かりますが、しかし、いかんせんキャラの魅力や背景に頼らないナルトは物語としての深みに欠け、せっかくのカカシ写輪眼イベントは消化不良のまま終わってしまった感が否めません。
なんだかんだ言って結局カカシに振られてるリンのサクラポジションばかりが目立ってた気がします。
そういえば、

ナルト→(好き)→←(歯牙にもかけない)→サクラ→(好き)→←(歯牙にもかけない)→サスケ
オビト→(好き)→←(歯牙にもかけない)→リン→(好き)→←(歯牙にもかけない)→カカシ

この構図も同じですね。


☆☆☆銀魂☆☆☆

・空知先生のちょっといい話
冒頭のNEETが立ち直ろうとするちょっといい話。
1ページまるまるこれに費やしたからには、次で必ずオチが来るだろうと思ってましたが、すごいのが来ました。笑いました。
さらにその後の「最高の酒の肴じゃねーか」が「ちょっといい話」をぎゅっとまとめてネタに収斂した感じで素晴らしかったです。


☆☆☆アニ基地☆☆☆

・(P106)テニスの王子様
「大石と河村が対戦!」
なんか地味キャラ同士が戦ってますけど…。
アニメ、他にやることがないんですかね。
大石先輩の非常に恣意的な理由で行なわれた、原作のレギュラー決定戦(大石vs手塚)もどうかと思いましたが、この対戦もなぁ・・・。
そこまで大石先輩の扱いを悪くしなくてもいいと思うんですけど。
それにしても何時見ても変な髪型ですね、大石先輩。


☆☆☆デスノート☆☆☆

・出目川プロデューサー
夜神父の前で堅い表情を崩さぬ出目川プロデューサー。
なんか、この人が悪の総帥みたいに見えるんですけど。
それにしても、一時は夜神父に拳銃突きつけられたってのに、今ではすごいチームワークを発揮していますね。
捜査本部や相沢さんたち警察だけでなく、出目川さんやヨシダプロ社長など外部の者までもが一致団結してキラを追い詰めてるってのがなんか良い感じです。

・万能執事
ウォルターしかり、ミュンヒハウゼンしかり、執事というものは基本的に万能なものですが(漫画の中では)、ご多分に漏れず、ワタリもスナイプの特殊能力を備えていました。
たぶん近接格闘もやりますよ、このおじいさんは。(そういえば緊縛も得意だったなあ)

・「いや、日本でそれは許されない」
あなたの後ろにいる人がスナイパーライフルを構えていることや、あなたの隣にいる人が無免でヘリを運転していることも、日本では許されてませんけどね。
まあ、それを言ったら逮捕権ない彼らが火口さんを拘束しようとしてることも問題ですけど、漫画なのでオッケイ。(大場先生は「細かいことは気にしない」をモットーにしてるらしいです)

・デスノート
最後のコマにて、カバンから覗くデスノート。
さあ、火口さんの最後の悪あがきが始まります。
平生から二言目には殺す殺すと言ってた火口さん。
ここに至って、一体誰を道連れにするのでしょうか。
となると、もうガチガチ堅いのはヨツバ8人衆の残りの6人。
この中の誰かが裏切ったと考え、無差別に殺しにかかる可能性は大でしょう。
ヨツバ8人衆全滅(でも何故か鷹橋さんは助かる)に花京院の魂を賭けます。


☆☆☆リボーン☆☆☆

リボーンはいつも内容が安定してますね。
オチがグダグダなのも、いつも安定してますけど。

・「負けたファミリーは罰金一億円だ」
この時点で、また「ボンゴリアンバースデーパーティーみたいに」うやむやで終わることは容易に予想できますが、しかし、「結局誰も困らないんだろ」と読者が感づいてしまうのが、逆に安心感があって良い方向に作用してる気がします。
リボーンのぬるさは、最近心地良いです。
しかし、こうして毎回うやむやのうちに平和に終わり、彼らのマフィア属性が薄らいでいくと、山本たちの「ったく、ツナはすぐ子供の遊びにムキになる」とか「一億円なんて夢があっていいよねー」が、まったくその通りに感じられてしまい、逆にツナの「遊びじゃないんだって〜〜!」のセリフの方がボケに見えてくるのは、ちょっとこまりもの。そんなたいした問題ではないですが。

・「考えてみたらちょっとシビアすぎるな。大人対子供だ、少しハンデをやってもいいぜ」
考えてみなくてもその通りだと思います。
中学生相手にプロテニスプレイヤーを向かわせてますからね。
弟分に対し、ガチガチで勝ちを狙ってます。
ウサギを倒すにも全力を尽くす獅子くらいの勢いですよ。

・ツナ
3回くらい読み直して気付いたんですけど、今回ツナはツッコミしてるだけですね。ビュティポジション。
死ぬ気弾すら出てきてませんが、ちゃんと漫画として成立し、何の問題もありません。
もう要らないですね、死ぬ気弾。
そして、ツナをツッコミ役として位置付けてしまえば、逆に彼の必然性がそこに生まれてくるのではないかと気付いた今日この頃。
彼は主人公として活躍することを諦め、ビュティ、ピヨ彦に次ぐツッコミ職人を目指すべきです。


それにしても、リボーンは毎回ほぼ全キャラ総登場で、ドタバタやって終わってます。
先日のスノウムレイディオでは、もっとキャラごとの話を深めた方が良いのではないか、との話があがってました。
確かにそれは一つの方向性だと思いますけど、でも、これだけやられちゃ、これはこれでお家芸って感じもしてきます。
良くも悪くも、いちご100%が何かとあればエロイベントに繋げるように、何かと理由を付けてはキャラ総登場ってのも、これはこれでオリジナリティといえるのではないかと。
一つ確かなことは、この漫画に対する僕の好感度は連載初期より格段に跳ね上がってるということです。
始まった頃は「ぷーやんよりつまらない」くらいに思ってたのになあ。


☆☆☆テニス☆☆☆

この漫画はハンターハンターだったのか…。
いくらなんでも面白すぎます。

・知念
なんど見ても面白すぎて、腹筋がつるほど笑ってしまう知念のアップ。
本当に許斐先生は天才だー。
許斐先生がギャグ漫画家として卓越しているのは、1コマの絵だけで読者を爆笑させるトコだと思います。
向日のムーンサルトしかり、阿久津のキョンシージャンプしかり、手塚バギクロスしかり、越前スーパーサイヤ人しかり。
もう、なんでこんな絵で笑えるんだろう。
シュールすぎてたまらないです。

・沖縄武術
で、でたー! 武道mixテニス!
氷帝にも古武道をテニスに応用した変態プレイヤーがいましたが、なんと沖縄比嘉中では全員が変態だという話です。
そして、彼らの能力は、先週の僕の予想通り瞬間移動でした。

『・何だ今の動き…は!?
そんな……。いくらなんでもひどすぎます。
テニス様の誌面で「動き」を理解するのなんて、地球人には不可能なんですよ! せめて、なにがあったかセリフで説明してください!』「いつも心にトレインを」さんの先週号の感想より)

許斐先生のあの描写で「瞬間移動」に着眼できた僕は、我ながらすごいと思います。

・オジイ死亡
もう、ダメです。
笑って、笑いすぎて、死にそうです……。

すごいですよ。
本当に許斐先生は天才ですよ。
能力の説明をはじめた敵チームの監督を放出系能力で攻撃しましたよ。
ありえないですよ、このテニス漫画最強ですよ。
なんですか、これ。なんですか、この展開。
ページ開いたら、オジイが口止めに暗殺されてるんですよ。テニスなのに!
自分の能力を悟った敵が解説を始める前に一瞬で倒すってのは、そりゃあバトル漫画では良く見られます。
でもね、まさか、それをスポーツ漫画で。それも顧問の先生(監督?)に対して行なうなんて、これまでの常識じゃありえない描写です。
この展開を予想できた人は絶対いないと思います!
予想の斜め上なんてものじゃないですよ。
「読者を裏切る」ことに対し、これほどの才覚を見せつけられたのは初めてかもしれません。

もちろん、普通に考えたらヒドイ描写です。
たとえギャグとはいえ、どうかと思います。一応スポーツマンなのに。
でも、でもテニスさまなら許されると思うのです。
テニスさまは、通常の倫理や道徳の彼岸に位置する漫画であり、そのような前提のもとで楽しむ漫画だと割り切るべきだと思うのです。
だって、この漫画で笑わないのは、いくらなんでも勿体ないですからね。




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