WJ41号感想

田舎に帰っていたので、手抜きします。
すいません。


☆☆☆テニ王☆☆☆

なんじゃこりゃ!
すげえ

特に202Pアレ
最初何やってるのか分かりませんでしたよ。
武富士ダンス(『Synchronized Love』)の一部とも思いましたが、最後に日吉クンのものらしき古武術テニスの構えを見せていたことから、これらの技が以前に越前少年が戦った相手の技であることを推測し、また、かねてより、亜久津仁(=ネット下からキョンシージャンプでこんにちはする男)という事を聞き及んでいたため、あの武富士ダンスは亜久津という御仁の技と推論したのですが正解でしょうか。
いや、それにしても面白い。この1コマだけで、しばらく笑えました。

その後の

「赤也の目…充血してるそうだ」
「!」

も良かったですね。
もし、今週始めてこの漫画を読んだ人がいたとしたら、何の事だかさっぱり意味がわからず「目薬させよ」と、普通に思ったことでしょう。大変シュールな2コマでした。


☆☆☆風天組☆☆☆

家族を笑いに家に来るやつらって、ホント性格悪いですよね。


☆☆☆キックス☆☆☆

最初は、どんなくだらないクソ漫画になるかとビクビクしていましたが、終わってみれば、実は斬新で画期的な漫画でした。

テコンドーの解説役になるという大志を持ちながら、志半ばで死んでしまった千葉
幽霊となってまで、心行くまでテコンドーの解説がしたい、という彼の元へ現れた赤木
千葉は(解説をするために)赤木をテコンドーに引き摺りこみ、最初は嫌がっていた赤木も遂にはテコンドーの道へ。
さらに合宿中に現れた好敵手との対戦で、千葉はテコンドーの解説をするという機会を得ます。

そして、かつてのライバルや部員たちの(解説の)アシストもありながら、
「上体を逸らして赤木の蹴りをかわして・・・そのままカウンターの跳び前蹴りだと・・・!?」
という、解説を残した千葉。
彼は自分の夢であった、テコンドー解説役としての夢を全うし、消えていきました。
赤木を見つめるその表情は、(解説役として)満足した爽やかなものでした。
彼の残した解説自体は少ないものの、千葉は冨樫・虎丸・雷電などにも並ぶ解説者と呼ばれてよいと思います。

だって……
千葉はテコンドーの解説をするためだけに地縛霊になっていたのだから。

その解説役への執念解説役への積極的な姿勢は評価すべきでしょう。
嫌々やっていた冨樫・虎丸とは大違いです。
僕は千葉を少年漫画における解説役の神として、神格化したいとすら思っています。
まあ、何にせよ、解説役を前面に押し出したキックス・メガミックス新しい斬新な漫画だったと思います。
最初はテコンドー漫画かと勘違いしていましたが、少年漫画史上始めての解説漫画だったんですね。キックス・メガミックスは。


☆☆☆黒猫☆☆☆

シキさま「炭と化す!!」

やっぱり、矢吹先生はすごいですね。たまらなく偉大です。
灰ではなく炭化を狙うあたりが、シキさまの、ひいては矢吹先生のエコロジー思想を如実に現していると言えるでしょう。
灰とは違い、炭ならばリサイクルも可能ですし、二酸化炭素の削減にもなります。
ムシより強いはずのシキさまが、ムシにボコボコにされていたトレインの単なる打撃攻撃に沈んだのは、一見すると、強さの基準があやふや良くないことのようですが、しかし、それも全て上記のエコロジー思想に原因があるのでしょう。

灰とは違い、物体を炭化するには酸素を遮断し蒸し焼きにする必要があります。
しかし、シキさまの炎大蛇はどう見ても蒸し焼きではありません。
おそらく、屋外で使いながらも大気中の酸素を遮断するために、シキさまは必要以上の道の力を用いているのでしょう。
炎大蛇はシキさまの気の大半を消費する最高符術らしいですが、実際は相手を炭化することを考えなければ、1割程度の力でより強力な炎大蛇を使えたのではないでしょうか。
生死を賭けた戦いの場においても、常に地球環境を考えるエコロジスト、シキさま。
敵役から垣間見られるこういった深慮が、黒猫という漫画を常に高尚なものとしているのです。

矢吹先生は偉大です。
矢吹先生は偉大です。



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