WJ15号感想

この表紙はお色気満点のつもりなんでしょうね。
秋本先生の描く女性のおっぱいとか太ももとかは、すでに「女性としての記号」でしかないと思うのですが。


☆☆☆ハンター☆☆☆

相変わらず自分の命を担保にするゴンの戦術
ハンター試験での対ハンゾー戦も、ゾルディック家での門衛・執事もそうですし、ハンターライセンスを質に入れたことも、旅団との立ち回りもそうだったように、実力的には周りに圧倒的に劣るゴンが、それでも主人公たりうるのは、まさにこの「命の切り売り」においてだと思います。
しかし、このボマーさんとのやり取りがどういう意味を持つのかは理解できません。
心理的な意味においてのみなのでしょうか。
冒頭3Pであらゆる面で押されていたゴンが、口だけでもゲンスルーに優ったことはもちろん心理的に大きな意味を持つのでしょうが、せっかくですから何か目に見える形でも後に繋がるといいな、と思います。

あとは、ゴンの錬を見たときのゲンスルーの反応ツェズゲラさんと比べると、単純戦闘力における二人の差が比較できる辺り巧いですね。
もちろんツェズゲラさんはゴンよりも「それでも総合戦闘力はオレの方が上」なので、主人公より強い人がわんさかいるハンター世界はいまだ健在です。


☆☆☆ナルト☆☆☆

今週のツナデの「医療スペシャリストの配備」論を見ていて、初めてナルトの世界は「忍者=軍人」であり、単にこの人達は忍術が使えるだけでやってることは基本的に軍隊なのだな、と思い、なんだか親近感が沸きました。

非常に個人的でどうでもいい話なのですが、映画「エイリアン2」に出てくる海兵隊の中にディートリッヒ伍長という医療技術兵がおり(劇中では彼女が医療技術兵であることは分かりませんが)、映画がはじまって30分くらいで彼女は殺されるのですが、「ああ、ツナデのいってることが現実的になったら、こういう人が小隊に配備されるんだなあ」と、とても感慨深かったのです。
誰も共感してくれませんよね、はい。


☆☆☆ミスフル☆☆☆

以前も書いたことですが、プロでも3割打てれば上出来の野球の世界で、どうしてミスフルのピッチャーたちは一打席打ちとってこんなに勝ち誇るんですかね。
屑桐は「卍での一球勝負忘れた訳ではあるまい」とかいってますが、それは打てなくても何ら恥にはならないと思うのですが。


☆☆☆テニ王☆☆☆

なんか先週からパワーパワー!!といってますが、何がどうパワーなのか良くわからないです。
「さらにパワーを上げてきた!!」とかいわれても、何が何だか。

「確かに、個々のパワーでは六角の方が勝っているかもしれない。
 しかし、二人協力して交互に力を高めあってプラスαの力を生み出している」

うーん、どう考えても、それが普通のダブルスなのでは・・・。
ということは六角の二人は、シングルプレイヤーとしては優秀だけど、ダブルス練習を基本的に行っていない、ということですか?
昨年準優勝ほどのチームがそんな基本的なところで躓いているとは思えないので、どうにも納得いきません。


☆☆☆黒猫☆☆☆

各感想ページで触れられていた通り、相変わらず意味のわからない「実力」の定義。
とっさの分析力や判断力は実力に含まれないようです。
先週はうっかりミスかと思っていたのですが、2週も続けるところを見ると矢吹先生はこの定義に何の疑問も感じていないようです。
この場合の実力っていうのはコントローラー操作のことなんですかねー。

そして最後のクイズ問題はゲームとしてこの上なく詰まらなそう。
最後の○×問題なんか、勘以外に何の要素も絡まない気がしますし。
本当にシャオリーさんは優秀な掃除屋を集める気があるのでしょうか。たぶん、ないですよね。


☆☆☆JOJO☆☆☆

遺体が腐敗するのは微生物の増殖によるものだと思うのですが。
なぜ「生きているもの」であるはずの微生物も加速しているのでしょうか。
第四部以降、ジョジョは論理的一貫性に著しく欠けてきたと思います。

まあ、別にいいんですけどね。


☆☆☆神撫手☆☆☆

せっかくのんびりしたタッチで描いているのに、最後が適当にシリアスで残念でした。
館長が悪人と言うのはありきたりな展開でつまらないし、何より「悪人だから」というだけで普通に拳銃持ってたりするとひどく萎えます。


☆☆☆こち亀☆☆☆

先週、非常に古臭いマンガを描いて「ありゃ、もうダメだ、これ」と僕に思わせたこち亀。
今週は1300回突破記念ということでカラーです。(それ自体はおめでとうございます)
記念でカラーのときは、毎回子供の頃の感動話と相場が決まっていて、「誰も感動なんてしないから、いつも通りくだらないギャグ描いてくれた方がいいのに」とほとんど条件反射で思ってしまいますが、今回はなかなか知的感興に耐えうる話だったと思います。

何が良かったかというと、「地球は青かった」という言葉をその当時の感覚で受け止めていることです。
今の僕たちにとって、「地球は青かった」という言葉はあまりにも身近なものになりすぎていて、当然のように「地球は青いものだ」と認識しています。
しかし、それがたった40年ほど前まで「宇宙から見た地球の色はわからなかった」のです(当然、予想は出来ていたでしょうが)。
その地球が青かったことを(おそらく秋本先生本人の)当時の感覚で受け止め、描いたことが今週は意義深かったと思います。

先週のこち亀は、秋本先生の時代感覚の古さが感じられる残念なものでしたが、今週のように過去を振り返るにあたってはまだ命脈を保ちうると思いました。

それとは別として、昴くんの目の中に☆があるのが面白かったです。
ずっとずっと昔に「ボンボン」に連載していたマンガに、おめめがキラキラしている少女マンガのパロディーで登場人物の眼の中に☆やらタコやらUFOやら描かれているマンガがありましたが、あれを思い出して懐かしい気分になりました。
あと、勘吉少年のクラスは転校多すぎると思います。
何かとあれば転校している気がします。



そういえば、ビジネスジャンプで『純情パイン』の尾玉なみえ先生が新連載だそうで、たいへんおめでたいことです。(本誌P340より)



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