うさぎちゃんカレー

2002年8月26日

(作業編)

 うさぎ肉を使ってカレーを作った。
 まずは冷凍してあるうさぎ肉を解凍し、沸騰した湯に1分ほど漬ける。こうすることにより冷凍の臭みが取れるらしい。
 次は、いつも通りタマネギオリーブオイルで炒める。タマネギはみじん切り薄くスライスしたものに分けた。みじん切りは甘さを加える香辛料として、スライスの方は主に食感を残すためだ。ニンニクショウガを加えながら30分ほど炒めて、タマネギがキツネ色になったところでカレー粉を加える。今回のカレー粉はコリアンダー:ク ミン:ターメリック:ガラムマサラ:カルダモン:カレースパイス5:2:1:1:0.5:0.5で配分したものを使った。
 タマネギとオリーブオイルでカレー粉を溶かし、基本となるカレールゥの部分が出来上がったところで、小さく切ったニンジンうさぎ肉を加え、さらに炒める。
 全ての具材が程よく炒め終わった頃、鍋に移し、ヨーグルト牛乳、若干のナンプラーを加え20分ほど煮込んで出来上がり。仕上げにガラムマサラで味を調節する。

 本当はこの後、チョコレートを入れて味が崩れて大変なことになったが、普通に作る場合はここでやめてしまっていいと思う。というか、やめた方がいいだろう。


(試食編)

 ナンプラーを入れすぎたためか、香りが香辛料よりもそちらに取られてしまった気がするが、味は良かった。出来上がったものは、もはや日本で一般的に言われるカレーではなく、どこかのアジア料理といった趣きだ。やはりカレー粉調合から作ると、それっぽくなる。
 味は、ミルクなどの甘さの後、ガラムマサラの辛味が効いてくる感じで、米とよく合っていた。食の進む味だ。今回のメイン食材である、うさぎ肉は猪肉などに通じる野性味があるものの、決して猪肉のそれほど臭いことはなく、豚肉のような食感に牛肉の味わいと鶏肉の淡白さを加えた感じだろうか。とにかく、うさぎ肉はかなり美味しかった。骨が多くて食べにくいのが難点だが、味自体は文句の付けようがない。うさぎ肉、なかなか良い食材ではなかろうか。


(データ編)