誰にでも出来る簡単確実なダイエット法

2003年1月18日

 現在、世の中には様々なダイエット法が氾濫している。「こんにゃくダイエット」「りんごダイエット」「カレーダイエット」「一日一食ダイエット」など、食事を制限するものや、「カラオケダイエット」「ジョギングダイエット」「サウナダイエット」など食べた分だけのカロリーを費やそうとするものもある。しかし、それらのダイエットは、どれも食べたいものが食べられなかったり、日々の運動が欠かせなかったり、いろいろと制約が多い。制約はストレスにも繋がるし、ダイエットによってはリバウンド現象により、ダイエット実行以前より体重が増えてしまうというケースさえある。

 このように、一言にダイエットといっても、その実行はなかなか難しいものだ。だが、私に言わせれば、それらのダイエットは全て根本的な部分を見落としている。だから、難しいのだ。ダイエットはもっとずっと簡単なものである。太らないためには、要するに摂取カロリーを不要に取らなければいいだけなのだから。それも低カロリー食品のこんにゃくやりんごばかりを選んで食べなければならないとか、そんなことはない。カロリーなんか気にせずに、好きなものを好きなだけ食べればいいのだ。そう、あなたの財力が許す限り。

 話は簡単である。あなたが貧乏であればいいのだ。具体的に言えば、自炊・外食含めて一月の食費一万円以内に納めようと努力すればいい。それだけで確実に痩せる。間違いない。やつれるといってもいいくらいだ。そして、あなたは予算の許す範囲内で、自分の好きなものを好きなだけ、お腹一杯になるまで食べればいい。どれほどの高カロリー食品だろうと気にすることはない。一月一万円を目安にする限り、わざわざ高カロリー食品を選りすぐって食べようと、あなたは決して太ることはない。一年で5キロは痩せられる。一月一万円が厳しいなら一万五千円でもいい。体重の減少度合いは多少違ってくるかもしれないが、無理無く痩せることができるだろう。

 この、私の提唱する『貧乏ダイエット』には、多くのメリットがある。まず、ストレスを感じないということだ。自分が好きなものを好きなだけ食べられるのだから当然だ。無論、経済的な限界はあるが、それはたとえ月の食費を三万円に設定しようと五万円に設定しようと同じことだ。要は心の持ちようである。一万円の枠内で食べようと思えば、一万円の枠内で買える「自分の好きな食材」を購入し食べることになる。つまり、あなたはキャベツの千切りが好きだ。一方、あなたはキャビアの軍艦巻きも好きだ。あなたは予算が10万円ならキャビアの軍艦巻きをお腹一杯食べるだろうが、予算が一万円であればキャベツを買って、好きなだけ千切りを作って食べるだろう。そういうことだ。安心して欲しい。どれだけキャベツの千切りを食べようと、予算もカロリーもたいしたことにはならない。

 次なるメリットは、食事が健康的になることである。驚くことに、低価格なものほど栄養価が高いのだ。例えば、良質のたんぱく質は、豆腐・納豆などから摂ることができる。肉を食べるより野菜を食べる方が体に良い事は周知の通りであるが、「貧乏ダイエット」を行っていれば、自然と肉より野菜の比率が高くなる。肉も、高い牛肉より、比較的安価な豚・鶏の方が栄養価は高い。また、肉より魚の方が体に良いことも通念であろうが、スーパーでは「魚のアラ」を買うことにより、肉より安価に魚を食することができる。私の近くのスーパーでは、マグロのアラが1パック大盛りで50円で売っている。買物に関して言えば、栄養価と食品単価などを考慮しつつ買わなければならないため、スーパーでの買物も巧くなるし、計画性も付く。

 さらなるメリットは、食材一品一品をより美味しくいただけることだ。食費が一万円とすれば、たとえば4本200円茄子を買うというのは、かなりの冒険である。想像して欲しい。一月の予算の1/50を使って作った焼茄子の味を。どうだろう。あなたはきっとただの焼茄子に驚くほどの満足感と幸福感を感じるはずだ。想像して欲しい。うどんに油揚げを一枚加えることを。想像して欲しい。味噌汁に刻みネギをいつもより多く加えることを。想像して欲しい。カップラーメンに生卵を1つ落とすことを。そのどれもが食費を一万円に制限するだけで、とんでもなく豪華なことになるではないか!さらに、稀には上司や友人がやつれているあなたを見かねて食事を奢ってくれるかもしれない。実家に帰れば、両親があなたのこけた頬を見て豪華な食事を作ってくれるかもしれない。そのような時、あなたは普段口にすることも出来ないような料理を味わえるのだ。とても嬉しそうに食事をするあなたを見て、周りの人もまた嬉しく思うだろう。対人関係も円滑になるのだ!

 極めつけはこれである。リバウンド現象が起こらないことだ。リバウンド現象とは、食事制限により体がカロリーを吸収しやすい体質になってしまい、そのため少し食べ過ぎただけで太ってしまう現象である。食事制限時のストレスもあって、ダイエットに成功した後、食べすぎてしまうのだろう。だが、「貧乏ダイエット」ではそのような懸念とも無縁である。いかんせん、「少し食べ過ぎる」という状況がほとんど無いからだ。あったとしても長くは続かない。だって、一月一万円なのだから。あなたは「貧乏ダイエット」を続けている限り、強制的に毎日がダイエットなのだ。

 具体的な献立を考えてみよう。一月一万円ということは、一日あたりの食費300円前後ということになるが、一日300円もあれば結構豪華に食べられるものである。悲観するような献立ではない。例えば、朝食はごはん(50円)・玉子(15円)・味噌汁(10円)・納豆(25円)。これで100円程だろうか。十分に華な朝食である。昼食はうどんを食べたとしよう。うどん玉(30円)・乾燥わかめ(10円)・玉子(15円)。55円である。夕食は豪華に食べるとしよう。タマネギを入れたオムライスコールスローを作るとすると、タマネギ(10円)・ごはん(50円)・玉子二個(30円)・コールスロー(20円)。110円である。合計265円35円余るので、スパゲティ用のインスタントミートソースを半分オムライスにかけてもいい。それで丁度300円程だろう。カロリー的にも、朝食415kcal、昼食371kcal、夕食750kcalと、合計わずか1536kcal。成人男子20代の必要カロリーが2500kcal。同じく女子が1900kcalであるため、カロリーオーバーどころか、必要カロリーですら摂取できていない。むしろ必要カロリーを摂取する方が難しいくらいである。三食きちんと食べても1500kcalにしかならないのだから。これを続けていれば、間違い無く痩せる。おそらく体もカロリーを吸収しやすい体質になるだろうが、「貧乏ダイエット」を続けていると程なく「カロリーを普通より吸収できるなんて、もうけたぜー」という発想に変わるだろう。

 このように、「貧乏ダイエット」は何一つとして問題の無い、理想的なダイエット法である。また、他のダイエット法と比べこのダイエットを始めることも継続することも極めて容易である。やり方は簡単。財布に一万円だけ残せばいいのだ。他は固定資産に変えてしまうか、国債でも買えばいい。このダイエットは、一度始めたら挫折することも無い。いや、挫折は出来ないというべきか。食事は健康的になるし、食材の味も噛みしめられる。対人関係も円満になり、お金はたまる。止める理由もない。国債に変えるといった最初の一歩が踏み出せない働かなければいい。働かなければ当然貧乏になり、「貧乏ダイエット」を行わざるを得なくなる。だが、働かないことは決して悪いことではない。働かないということは自由な時間が増えるということだ。そして、自由な時間が増えるということは、より、人生を楽しめるということでもある。人生を楽しむためには裕福な方がいいが、裕福になるために自由な時間を失うのでは本末転倒である。お金は人生を楽しめる程度にあれば良いし、どの程度あれば楽しめるかはその人次第である。

 しかし、世の中にはどうしても仕事が止められないという人もいるだろう。私のようなフリーターなら週4日しか働かないとか週3日しか働かないとか調節もできるが、サラリーマンの多くは週5日働くことを強要される。人より給与は少なくていいので私だけ週4日労働にして下さい、などというわけにはいかない。そういった不幸な人たちで、さらに自分からお金を国債などに替える踏ん切りがつかない人もいるかもしれない。仕方がない。そういった方には、大変面倒ではあるが、私が相談に乗りましょう。そういった方は、私の指定する銀行口座に毎月余剰するお金を振り込むといい。あなたがダイエットに成功するまで、私が一時的にあなたのお金を預かってあげましょう。月々、振り込み額の10%手数料として頂きますが、それだけの出費でダイエットが成功するならば悪い話ではないでしょう。あなたが振りこんでから10ヶ月後に、私が頂いた手数料を差し引いて、あなたが振りこんだお金をお返し致します。無償奉仕に近いサービスで、私は労多くして得るものはほとんどありませんが、私が労を割くだけであなたのダイエットが成功するならば、私は労を惜しみません。どうぞ、お気軽にご相談下さい。

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