架神のカレー日記02.8後半
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2002年8月31日
朝:うさぎちゃんカレー(終了)

 朝起きてカレーを食べ、お風呂に入ったり、荷物をまとめたりした後、2時ごろ亜機人氏と共に、今日の会場ルート14へと行く。出番自体は夜の8時ごろなのだが、リハーサルが3時からあるためだ。
 到着した私たちはラジカセマイクのボリュームだけチェックしてリハーサルは5分で終了。普通、バンドのリハーサルといえば、各機材の出力調整やら、出音・中音の確認、PA・照明との打ち合わせなどで、30分あっても足りないものだが、いかんせん今日は音楽しないので、リハーサルなど必要ないくらいだった。分かってたことだが、リハーサルが終わった後はすごくヒマになった。若い頃なら他のバンドのリハーサルでも見て勉強してたのだろうが、いかんせん体力の無い今では、スピーカーの前に立つだけで体力を削られてしまう。亜機人氏と共に外へ避難する。

 バンドマンがヒマを潰す方法といえば、やはりゲーセンだろう(たぶん)。本八幡駅付近の50円ゲーセンでエスプレイドやらカプエス2やらやったりする。エスプレイドはゲーセンでやるのは初めてだが、金を出してやっているせいか、緊張感を持ってプレイできた。たまにはいいと思う。

 そしてライブ。今回のテーマは、全身をガムテープで拘束された状態で床でもごもごしながら『真剣十代しゃべり場』をすること。当初は亜機人氏、ガイジンのショーン・カーツ、それに誘った男女3人を加えた6人でするつもりだったが、カーツと他3人が出ないことになったので、急遽お客4人のうち2人に声をかけ出演してもらうことにする。出演者が足りないからといって、客を出演者にするバンドというのもどうかと思うが、今更なのでもういいや。
 出番の30分程前から支度に入る。スタッフさんにガムテープでくるくる巻いてもらう。「痛いんじゃないか」とか「服が酷いことになるんじゃないか」という懸念は杞憂に終わった。キツく縛ったが別に痛くはないし、服も良く考えたら毛玉を取るときはガムテープを使ってるんだし、別にどうにもならない。
 だが、一つ大きな誤算があった。とにかく暑いのだ。考えてみれば当たり前だ。この状態では通気性がないに等しい。サウナスーツ状態になって当然だ。ただでさえ体力の無い私は、出演時間の前に倒れそうになった程だ。いかんせん身動き一つ取れない状態なので、スタッフさんにお茶を飲ませてもらったりした。老人介護の気分が味わえた。
 そしてライブがスタート。だが、いかんせん身動き一つ取れない状態なので、ステージまで担いで運んでもらう。ミイラが埋葬される時の気分が味わえた。河村隆一という人の曲をラジカセで流しながら、『生きている実感が感じられない』というテーマで熱く討論する。大まかな流れは決めていたものの、一人一人の発言などは基本的にアドリブ。しかし、事前に『真剣十代しゃべり場』を熟読し学習していたため、なんとなくそれっぽい青臭い事が言えたと思う。ライブ後、イベンターの不死身屋氏から「キミがああいった番組をバカにしてることが非常に良く分かり、とても良かったよ」と言われた。
 その後はイベンターのバンドに乱入して、ステージで暴れてぐちゃぐちゃにしたりした。疲れた。

 その後、オールで打ち上げに。出演者はタダと聞いていたのに、金を取られた。困った。

2002年8月30日
朝:うさぎちゃんカレー

 朝、カレーを食べて仕事へ。昨日他の仕事に入ったためか、いつも以上に気合が入らず、とても辛かった。

 仕事の後、同僚のK氏と晩ゴハンを食べに行く。職場のとなり駅にある「ほっぺ屋」とかいう韓国料理店半額セール中というので行ってみた。K氏は最近このバイトへ入ってきた人で、素でヴィジュアル系なルックスクールで落ち着いた物腰から、皆の間で「どうしてこんな人がこんな職場に入ってきたんだろう」と不思議がられていた。しかし、少し話すと彼が『熱い情熱を持った本物のオタク』であることが分かり、皆の好感度がグッと増したという経緯があった。
 そんな彼と行くほっぺ屋。二人してビビンパやらやらつつく。彼は「僕にいわせればスペランカーは今でも十分遊べますよ!クソゲーなんかじゃありません!!」と熱く語っていた。なんて面白い人なんだ。好感度さらにアップ。二人でたらふく食って一人1000円ずつだった。しかし、半額セールの最終日で、さらに金曜の夜だというのに、この人の少なさは何なのだろうか?

 帰りに新宿モアへ少し立ち寄る。先ほどの料理屋でたらふく食べたため、少し苦しく、2プレイほどやって帰る。

 家に帰ってからは、明日のチケット購入者特典用の映像作品『亜機人のリアルスーパーマリオ』を撮影。10時に始めて11時には終了。私がこれまで作った中で、もっとも時間も労力もかけなかった作品だが、思った以上に綺麗にまとまった。この調子でお手軽な作品をたくさん作って、ちょこちょこ売って小銭が稼げると嬉しい。日本の景気が良くなると、私のくだらない作品たちも、飛ぶように売れたりするのだろうか。

 その後は、撮った作品をビデオにダビングし、明日のライブ用に『真剣十代しゃべり場』HPを熟読しておいた。
 『真剣十代しゃべり場』は、番組の趣旨を聞いただけで「一生見ることはないだろうな」と思っていたが、やはり私とは縁遠い世界の話だった。正直なところ、自分に関係のない問題を真剣に議論できること自体が良く理解できない。もちろん様々な意見などに触れ、私の心にも思うところはある。例えば、「なるほど、彼の自殺に対する意見は倫理的にはともかく、心情的には分からなくもない。また、彼の意見は特定の思想に依りすぎていて一般的感情とは相容れないだろう。一方、こちらの彼の言い分は極論ではあるが、部分的には素直に納得できる箇所もある。etc・・・」と、いった具合にいろいろ考えたりもする。だが、いろいろ考えた挙句の自分の中での結論はまあ、自分には関係ないし、どうでもいいか。で結局落ち着いてしまう。この番組に価値がないとは言わないが、少なくとも私が見ても仕方無い番組だとは思う。
 

2002年8月29日
朝:うさぎちゃんカレー

 カレーを食べて、お風呂に入って仕事へ。最近、どうにも生活が弛緩しているため、ゆっくり2ちゃんを見ながらカレー食べていたら、また遅刻してしまった。まあ問題ないのだが。

 私がここのところ取り組んでいる仕事は、昨日の時点で面倒くさい作業がほとんど終了した。なので、新しいバージョンが来るまでは簡単で比較的楽しい作業が出来るはずだった。だが、今日一日だけ私は別の仕事を選んでしまった。つまり、私は面倒くさい作業だけカリカリとやって、簡単で楽しい作業になると外れてしまった訳だ。
 私はこういう時はかなり運が悪いと自覚しているので、きっと簡単で楽しい作業は今日だけで、私が復帰する明日からは、またいつも通り面倒くさい作業に戻るのだろうな、と半ば諦めていた。
 だが、実際は違った。既に今日の時点で新しいバージョンが来ていたのだ。皆はいつも通りの面倒くさい作業で、私は決して楽しくはないもののいつもよりかはずいぶんとマシな別の作業に逃げ込むことが出来たのだ。結果として私の選択は大正解だった。
 この手の選択で当たりクジを引いた経験がほとんど無かったので(小ズルイことを考えた時は、ほぼ間違いなく裏目に出ていた)、今回の成功はかなり嬉しかった。こんな、人が聞いてもさっぱり意味が分からず面白くもないようなことを、日記にたらたら書き残しているところからも推し量って欲しい。私の人生、毎回裏目に出るわけではないと分かり、とにかく嬉しかった。

 それで今日の仕事だが、平時なら「ヒマだ」「つまらねえ」と文句を言うような内容だったが、いつもがいつもだけにすごく楽しかった。きゃっきゃと楽しんでやっていたら、全然仕事が間に合わなかった。上司に「たぶん間に合いますよー、任せてください」と言った手前、少々心が痛んだが、私は仕事が残っているからといって残業をするような人間ではない。自分が一番かわいいので、当然のように定時で帰った。

 仕事から帰って、チキンラーメンを作る。即席ラーメンとはいえ、チキンラーメン自体が高栄養価食品であるうえ、具材もタマネギ・マイタケ・ニンジン・玉子・かつお節・海苔・ネギ・キムチ・梅干と無駄に豊富なので、健康にも良いだろう・・・たぶん。

 この1ヶ月ほど、「仕事から帰ったら音楽作ろう」と思いつづけていたのだが、やはり今日も果たせなかった。しかし、今日は少しだけ前進的なことができた。土曜のライブで配布予定のビデオのジャケットを作ったのだ。まだ映像自体が出来てないのに先にジャケットを作るというのもどうかと思うが、とにかく、これで明日が少し楽になった。明日出来ることを今日やるだなんて、なんて計画的なんだろう。素晴らしい。この調子で他にたまっている諸々のことをやりたいものだ。さっさとまとまった金を作って、一生遊んで暮らしたい。

2002年8月28日
朝:うさぎちゃんカレー

 朝、寝坊しつつもゆっくりカレーを食べ、お風呂に入って仕事へ。普段から20分ほどの遅刻デフォルだが、今日は40分近く遅刻した。どうやら気力の充実と出社時刻は比例しているようだ。

 仕事は今日で大体めんどうくさいところを終わらせたので、向こう数日ほど簡単な作業が出来そうだ。しかし、そんなときに限って明日は違う仕事が入った。しかも、こっちもこっちであまり面白くない。まあ、今まで程辛くはないだろうから良しとしよう。

 帰って、うさぎ汁を作る。これまでカレーシチューと来たので、今日は和食だ。うさぎ肉タマネギニンジンマイタケを鍋で適当に煮込んで、味噌で味付けして出来上がり。キムチと一緒に食べた。

 夕食を食べながら、ターンAガンダムの一話・二話を見た。先日、カルネステーションで後輩の一人から借り受けた物だ。リアルタイムで見ていたときは、まだガンダムWGガンダムの熱気に駆られていたため、ロースターターなターンAには耐え切れず序盤で見るのを止めてしまったが、今見るとまったりした展開がかえって心地よい。リアルタイムのときはターンAを見るには若すぎたということか。しばらく楽しく夕食が食べれそうで嬉しい。しかし、ターンAは裸のよく出るアニメだ。

2002年8月27日
朝:うさぎちゃんカレー

 朝、お風呂に入った後、昨日のカレーを食べて仕事へ。カレーと味噌汁で740キロカロリー、っと。

 仕事の帰りにスーパーでトマト缶を買う。夕食のシチューのためだ。他にも万能ねぎ148円で比較的安かったので購入。本当は100円くらいで買いたいところだが仕方ない。

 夕食は残りのうさぎ肉を使ってうさぎちゃんシチュを作った。タマネギニンジンマイタケうさぎ肉ニンニク塩コショウで炒めた後、白ワイン・・・がないので日本酒を加え、アルコールが飛んだ後、トマト缶を入れる。そのまま適当に10分ほど煮込んで出来上がり。コンソメスープと一緒に食べた。
 うさぎ肉は相変わらず小骨が多く食べにくかったが、やはり美味しかった。昨日、鶏肉よりも豚肉に近い味、と書いたが今日のは鶏肉に近かった。部位によって味が違うのかもしれない。もしくは私が味付けに惑わされているだけかもしれない。
 シチューの味は、塩コショウ以外味付けらしい味付けをしていないのに、美味しかった。手軽に作れて高級気分が味わえて良いと思う。夕食は、シチューと米とコンソメスープで、デザートにを食べたから、合計1115キロカロリー。今日は結構いい感じだ。

 夕食を食べながら「明智小五郎 対 怪人二十面相」を見た。私は江戸川乱歩の「人間椅子」などは昔読んだ記憶があるが、件の少年探偵団シリーズは実は子供の頃読んだことがなかった。たぶん小さな頃の私は極度の怖がりだったからだと思う。
 そんな少年探偵団シリーズだが、数ヶ月前に図書館で借りて「搭上の奇術師」「鉄人Q」を読んでみた。「人間椅子」などのイメージが強すぎたためか、私の期待は大きく裏切られた。悪く言えば、あまりに子供だまし過ぎるのだ。必然性もなければ意味もない鬼面人を驚かすばかりのトリックの連続は、小さな子供を喜ばすには良いかもしれない。しかし、この年になって読んでみると、私の目に付くのは絢爛なトリックよりもトリックの非合理性ばかりだ。簡単に言うとツッコミどころが多すぎるのだ。あまりに無駄の多いトリックを見ていると、怪人二十面相は本当は子供好きで少年探偵団と遊びたいだけじゃないかとすら思えてくる。

 だが、一方で今回の実写化には少し期待もしていた。正直言って、上記ニ作品を読んだ限り、少年探偵団での江戸川乱歩氏の文章には惹かれるものが無かった。子供向けということで、読みやすく気を遣ったというのもあるだろうが、それはそれとして文章自体を楽しむことは出来なかったのだ。
 しかし、映像となれば演出の工夫次第で何とでもなる。非合理性に疑問を持つ間も無い程に、トリックの映像的美しさを追求すれば良い作品になるのではなかろうか。つまり、必要なのはグルーブだ。少年探偵団は理性でどうこういうものではない。これは感覚で味わうものだと思う。今回の「明智小五郎 対 怪人二十面相」はそこをどう扱うのか楽しみだった。

 期待はしていたのだが、結果は残念なものとなった。有名所を起用しながらも、チープな普通のドラマに堕していた。この作品、このシナリオこそ、「ケイゾク」「トリック」のように、リズミカルな展開を求められるのではなかろうか。こんな間の抜けたスカスカした映像を見せられても仕方がない。1時間程見たところで諦めてやめた。

 なお、少年探偵団を読んだ時に私が強く望んだことは「今川泰宏監督によるアニメ化」だ。少年探偵団の特色である「何の理由も根拠も必然性もない、映像的美意識に特化したストーリー展開」は、まさに今川監督のお家芸ではないか。今川監督作品「Gガンダム」や「ジャイアントロボ」での映像には、見るものに些細な疑問を抱かせない圧倒的迫力がある。というか、迫力しかない。迫力だけで押し切っている。しかし、少年探偵団の映像化において必要なものは、なによりこの迫力ではないのだろうか。それで、何の説明も無く二十面相が空を飛んだりすればいいと思う。

2002年8月26日
夜:うさぎちゃんカレー

 昨日は結局亜機人さんの帰りが遅く、映像は撮れなかった。来週の金曜日に延期となったが、ライブ前日に撮るのは少し辛い。

 朝はいつも通り、納豆味噌汁、それにこないだ購入した海苔を3枚食べた。海苔が一品増えるだけでずいぶんと食卓が豪華になった気がする。カロリー計算したところ、朝食ではわずか415キロカロリー。す、少なすぎる・・・。これだけで1000キロカロリーくらいあると後が楽になるのだが・・・。

 バイト行きの電車の中でジャンプを読む。今週のジャンプはテニ王やら遊戯王やらつっこみどころが多くネタに困らない。ところで、行きの電車ではなぜかこち亀を読んでいるときに目的の駅へ到着する可能性が高い。あらゆる偶然が必然の結果だとするならば、これにも何かのメッセージが隠されているのだろう。
 バイト中はチョコをいくつか食べた。これで100キロカロリーくらいあるのではなかろうか。

 家に帰って、うさぎカレーに挑戦。解凍したうさぎ肉沸騰したお湯に放り一分放置。アメ横で購入した際、店員さんから、こうすれば臭みが消えると教えてもらったのだ。
 うさぎ肉を取り出した後、薄くスライスしたタマネギと、微塵切りにしたタマネギの両方をフライパンで炒める。大目にオリーブオイルを使い、ニンニクショウガで香りを付けながら30分ほどかけて弱火で炒める。キツネ色になったところで、カレー粉を投入。今日のカレー粉は60gコリアンダー:クミン:ターメリック:ガラムマサラ:カルダモン:カレースパイス5:2:1:1:0.5:0.5で配分したものを使った。
 カレー粉を溶かしたところで基本となるカレールゥが出来上がったことになる。このフライパンに、細かく切ったニンジンと先ほどのうさぎ肉を加え、軽く炒めてカレーを絡める。
 それらをカレー用大鍋に移した後、ヨーグルト牛乳、若干のナンプラーを加え、煮込むこと20分。途中、少し鍋を焦がしてしまったが、まあこの程度なら味に支障はない。
 最後にガラムマサラを加え味を調節して出来上がり。

 さっそく試食タイム・・・と思いきや、何故かが炊けていない。確かに炊飯ボタンを押したはずなのに・・・おかしなこともあるものだ。米が炊けるまでの一時間弱を待つには、私はお腹が空き過ぎていたので、出来たカレーを少しすすることにする。まあまあ・・・。悪くない。

 米が炊けるまでぼーっと待っていた私は、一つの忘れ物に気付く。隠し味に入れようと思っていたチョコレートのことをすっかり忘れていたのだ。過去の経験上、3粒ほど入れれば風味が増すことが分かっていたので、今回も3粒入れてみる。しかし・・・・・・
 
 恐るべきことにカレ−が甘くなった。それも思いっきりチョコレートの甘さだ。2/14に作ったバレンタインチョコカレーを彷彿とさせ、戦慄が走る。普通の市販固形ルゥを使った場合はチョコを2、3粒入れようが味にほとんど変化はなかったが、手作りカレー粉の味はそれより遥かに繊細なようだ。失敗したがよい勉強になった。
 勉強になったのは良いとして、とりあえずこの危機的状況にあるカレーをなんとか補完しなければならない。こんな気持ちの悪いカレーは食えない。とりあえず牛乳を足してみる。クッ、水っぽくなっただけか。次にナンプラーを足してみる。むぅ、塩辛くなった・・・。ガラムマサラを加えてみる。味の相反作用でさらに甘くなった
 ・・・・・・危険だ。これは俗にいうカレーの沼状態。味を整えようともがけばもがくほど深みにはまる恐ろしい底なし沼だ。その後も努力を繰り返したが、結局若干甘いカレーになってしまった。最初よりマシとはいえ、米と一緒に食べたらどうなるのだろう。そら恐ろしい。今回は失敗かもしれない・・・。

 案ずるより生むが易しとは良く言ったものだ。怖れていたカレーはと一緒に食べることにより、何の問題も無くなった。それどころか、ルゥの軽い甘味は米そのものの甘味と相重なり、その後に訪れるガラムマサラの辛さと面白い振幅作用を見せた。市販の固形ルゥを使っていたときは、いろいろな工夫を凝らしても米と一緒に食べることで個性が失われていたが、今回は上手く作用してくれたようだ。今日のカレーは米と一緒に食べた方が格段に美味い。あとはこれに、何か刺激的なすっぱさを加えたいところだ。というわけで、次回はチャツネを買うなり作るなりしてみたい。
 メイン食材であるうさぎ肉は、何の問題も無く美味しかった。心配していた固さ臭みも全く無かった。鶏肉と同じような味かと思っていたが、どちらかというと豚肉のスペアリブに近い食感で、味わいは煮込み用牛肉のようだ。それでいて、豚肉のような油っぽさはなく鶏肉のようにあっさりとしているが、猪肉に通じる野性味もある。うさぎ肉は良いトコどりの良質な食材といえよう。小骨が多くて食べにくいのは困り物だが、それほどの問題ではない。これは思わぬ拾い物だ。
 うさぎ肉に出資してくれた後輩二人は「こんな臭え肉食えねえよ、ボソボソしてて美味くねえし、普通に鶏肉買って帰れば良かった」などと私が言うのを期待していたことと思う。本当に申し訳ない。文句のつけようがない程、非常に美味しかった。
 今回うさぎ肉を食して思ったことは、小学校の飼育小屋などでうさぎを飼うのは危険だという事だ。本当に食うものに困ったとき、私が何をするか分かったものじゃない。

 今日はカレーを2杯食べたので、715キロカロリー×21430キロカロリーか。これと朝食の415キロカロリーを合わせれば、1845キロカロリー。バイト中に食べたチョコなどを合わせても1945キロカロリー。多目に見積もっても2000に達しないとはどういうことなんだ??必要カロリーへの道のりは遠い。

2002年8月25日
昼:カルネでカレー

 今日は後輩二人とアキバのカルネステーションなるところへ焼肉食べ放題へ行く。少し早めに着いた私はアキバのゲーセンでセイヴァー2をプレイ。モアでは「何秒生き残れるか」というレベルだが、アキバならそこそこ戦えた。実力の似通った相手と戦えたことが嬉しく今日は結構お金を使ってしまった。むぐぅ。

 なお、今日一緒だった後輩の一人は明日、大学の院試だという。東大の理系らしいが、こんなとこで油を売っていていいのだろうか。そこのところを聞いてみたら「大丈夫に決まってるじゃないですか。落ちる方が珍しいですよ」とのこと。東大大学院は文系は難解だが、理系はそうでもないらしい。彼は「僕、明日院試のうえに、頼まれていたブツを持ってきましたよ。そのうえ、先輩と僕とは先輩後輩の間柄です。奢る条件は全て揃ってます。奢ってください」などと言ってきたが、当然のように拒否した。ごめんな、ロト6当たったら奢るよ。

 カルネステーションではを中心になどを食べた。しかし、日頃の食生活のひもじさゆえか、私はいちばんに脱落。焼肉食い放題で二度吐いた辛い過去があるため、無理はしないように食べたのだが、終盤、やたら美味しいピンクグレープフルーツに感動し、結局気持ち悪くなるまで食べてしまった。カルネステーションは基本は焼肉食べ放題だが、他にも豚汁サラダジェラートまであるのだ。なので、この時にカレーも食べた。
 後輩二人はこのページを読んでいるらしく、「先輩、ゼリーにカレーとかかけて食ってくださいよ!ネタになりますよ!!芸人根性が疼かないんですか!?」などといってくる。甘いな。私は芸人である以前に貧乏人なのだ。1000円近く払った食べ放題、美味しく食べたいに決まっている。

 そういえば彼らは私の頬がこけていることを非常に心配してくれた。「先輩!ちゃんとカロリー取ってますか!?」といってくるので、私の日々の食卓を説明したところ、おそらく1500キロカロリーに達してないという話になった。それから、これこれの食品は高カロリーだから、こういうものを食べるようにして下さい、とアドバイスされる。こういうカロリー計算をする人たちも珍しいんじゃなかろうか。
 なお、このページで算出してみたところ、私が一日に摂取するべきカロリー量は2190キロカロリー。おいおい・・・世の人間はこんなに食べてるものなのか・・・??理想体重は55〜67キロらしい。くっ、8キロも足りない・・・。若干痩せ気味かな?とは思っていたが、どうやら思いっきり痩せている部類に入るようだ。心外だ。

 その後、上野のアメ横へ。カレー用の香辛料をまとめ買いに行く。以前、メタリカ氏にもらった香辛料セットは、17グラム程度の小瓶で200〜300円する実に高価なものだった。なのに、香辛料からカレーを作る場合、一度に小瓶の半分ほどを消費してしまう。これでは燃費が悪すぎる。アメ横ならまとめ買いで安く買えるという情報を聞き、お買い物にいったのだ。
 首尾は上々だった。各香辛料が300グラム300〜500円で購入できた。とりあえず今日のところは4種類の香辛料を買って帰った。また、ナンプラー750mlをたった200円で購入できた。スーパーなどで買うと200ml程で400円くらい取られる。素晴らしい。
 また、アメ横センタービルB1Fでは様々な肉を扱っており、3人でハト肉・カエル肉・羊肉・猪肉などを珍しげに覗いていると、1人が「完食してくれるならカエル肉、いくらか金出していいですよ」と持ちかけてきた。なるほど、悪い話ではない。が、1食ならともかく1週間以上もカエルを食べつづけるのは流石に辛い。丁重に申し出を断った。
 しかし!彼らは譲歩したのか「ウサギ肉でも金出してますよ」と言ってきたのだ。おお、ウサギ肉!よく分からんが、カエルよりはマシだ!900g1200円のところを1000円にまけてもらった上、後輩たちが300円づつ出してくれたので、実質900g400円ウサギ肉をゲット!それでもグラム50円弱なので鶏肉の方が安いが、まあ珍しい食材だし良しとしよう。

 そんなこんなで家に帰る。駅の近くで売ってたブドウ(緑色のやつ)と大きな桃3つ1000円で買ってしまう。おじさんの商売が上手過ぎてついつい買ってしまったのだ。買った品物を考えると、それなりの値段だが、いかんせん高価すぎる。まあしかし、仕事最近キツイし・・・いいかなあ。ブドウも年に一度は食べておきたかったし・・・。
 だがしかし、それはそれとして今回はおじさんに見事買わされて負けてしまった感が否めない。今度からは、無意識的に「もう一声!」といえるよう注意していきたいと思う。

 あとは亜機人さん映像を撮ったら今日は終わりという感じ。いつになったら亜機人さんは帰ってくるのだろう。

2002年8月24日
夜:黒い豚カレーうどん

 起きて料理。鶏肉が余っていたので(しかも消費期限が昨日まで)、焼いて食べることにする。結局、朝は鳥肉を焼いたものに、味噌汁目玉焼き納豆を食べる。朝からフライパンを使った料理が食べれるなんて素敵だ。やっぱり休みはいい。

 そのあと、HPの更新をしたり洗濯したりした後、スーパーへお買い物に。など必要なものがいろいろ切れていたので、まとめて買っていたら1800円くらい使ってしまった。一つも無駄なものを買ってないのだから仕方ないが、ちょっと憂鬱になる。

 それから新宿の西口スポーツランドヴァンパイアセイヴァー3on3大会を観戦に行く。ぽーっと見てたら、レイレイ教ふごふごさんから「大会でませんか?」とお声が掛かる。どうやら、バレッタ使い神風さん・皐妃さんが、あと一人プレイヤーを探しているらしい。あまりに有難いお誘い。身の程知らずにも参加を決める。なお、チーム名は神風さんにより「良スレのよかそ」と命名される。もう一つついでに、私のリングネームは「カレー」で参戦。ほえさんが「あろえ」と名乗っていたことに対し、食べ物繋がりで対抗してみた。

 皐妃さんが先鋒、神風さんが大将を望んだため、私は中堅に。有難いことに最も責任の軽い立場になってしまった。ちょっと嬉しい。もしかして気を遣ってくれたのだろうか・・・。
 というわけで、予選リーグ1回戦。皐妃さんがオルバスを一人抜いたものの、続くガロンに負け、私が挑むことに。とはいえ、ジェダにガロンは辛い。思ったよりは戦えたものの、やはりコンプリート負け。神風さんもガロンに負け1−3で敗退。
 2回戦は相手が何を使ってたかド忘れで思い出せないが、皐妃さんが負け、続いて当然のように私が負け、神風さんは勝つも、次の相手に負け1−3で敗北。この時点でトーナメント進出はなくなってしまう。
 3回戦は一転、皐妃さんのビューティフルメモリーが冴え渡り、オルバス3連戦3タテし、3−0で勝利。うーん、やっぱり自分何もやってない・・・。

 ところで、優勝は激戦を制したナスさん(サスカッチ)、青汁さん(ザベル)、cat-kさん(フェリシア)のチーム「ナスの戯言」となった。3人共に各キャラクター全国屈指の使い手という物凄い顔ぶれ、鬼のようなチームだった。まあ、そんなチームが他にも幾つかゴロゴロしていたのだが・・・。
 その後、師匠(と一方的に心の中で思っている)のほえさんとたくさんお話できて良かった。ジェダについていろいろとお話した。
私「理屈ではロッソって決めどころ沢山あるんですけどねー」
ほえさん「そうですねー、常に↓↓とか入れながら様子見てればいいんですけど、うまくいかないですねー」
なるほど、↓↓と入れながら様子を見るのか・・・。今度やってみよう・・・。

 大会が思った以上に長引いてしまったため、亜機人さんと作る予定の映像作品は明日に延期してしまった。申し訳ない。それから帰ってカレーうどんを食べた。貧しい。が、明日贅沢するから良しとしよう。

2002年8月23日
夜:麦茶カレー(終了)

 朝カレーを食べて仕事へ。今日は労働力より仕事量のほうが勝っていたらしく何人かは残業していたが、まさか私がする訳が無い。新宿のゲーセン、モアへと行く。そこで8時ごろまでセイヴァーして、ペペ前へ。

 ペペ前でかめさんと会い、CafeAYA蕎麦を食べながらPC関連のお話をする。それで10時ごろ帰宅。

 帰って女神転生のプレイ日記を書いてたら、夜になったので寝た。

2002年8月22日
夜:カレーの穴風チキンカレー(2/終了)

 今日の仕事も相変わらずきつかった。幸い、昨日までは面倒くさくて辛かったのが、今日からは難解で辛い感じになったので、少しは知的作業をしてる気分が味わえた。しかし、出来ることならいつものお気楽ゲームデバッグに戻りたいものだ。

 仕事帰りに、地元駅の近くに行列が出来ていた。居酒屋ラーメン屋のあいのこのような、新しい形のラーメン屋「五鉄」という店がオープンしたということだ。並んでいる人に事情を聞いてみると、オープン記念で何かのラーメンが半額らしい。貧乏人のため半額という言葉に弱い上、日本人なため並んでる列には並びたくなる私は、昨日に続き夕食をラーメンと決めた。

 およそ30分の後、私の前にはラーメンがあった。店の名を冠した「五鉄ラーメン」780円だ。半額というのに390円。高い、高すぎる。私の地元福山では390円で普通に食べれるラーメン屋だってあるくらいだ。しかし、普段なら780円もする超高級ラーメン。期待して食べてみた。

 が、高いからといって即うまいわけではないのが、ラーメンにはよくあるパターンだ。スープはこってりしているが、自己主張が弱く、麺と一緒に食べると酷く物足りない。一味唐辛子やコショウを使いなんとか調節して食べたが、これはどうなんだろう。貧乏人だから味が濃くないと美味しく感じられないだけなのか。
 また、チャシューやメンマといった具材も、別段工夫が凝らされている訳でもなく、可も不可もない程度だ。少なくとも、白山ラーメン(700円)の方がチャーシューなら遥かに旨い。
 と、食べてる最中は文句ばかり出てきたのだが、最後にスープを飲み干す時になると、自己主張の少ないスープが幸いし、こってりしたスープにも関わらず、何の抵抗もなく飲み干せた。確かにで酔っている時にはお似合いのラーメンかもしれない。高い値段も居酒屋としての性質を考えれば、ナシではなかろう。
 まあ、何にせよ780円。二度と食べることはないと思うので、一度食べれて良かった。食べなかったらそれはそれで絶対後悔しただろうし。私はそういう人間だ。

 帰って、どうやってカレーを食べようかと考えた挙句、チキンカレーを肴にを呑むことにした。また、今日はついに真・女神転生1をクリアした。足掛け半年・・・長かった。さあ、次は何をやろうか。

2002年8月21日
夜:麦茶カレー

 朝、昨日と同じようなものを食べ、仕事へ。昨日までは発狂しそうな作業だったが、今日はまだマシだった。しかし、この作業が向こう1ヶ月も続くというのはウンザリだ…。この仕事は何の苦にもならない日と、そうでない日のギャップが著しい。とはいえ、世の中には何の苦にもならない日が一日もない勤め人もいるだろうから、我慢しよう。

 ところで今日何故かアウトルックが突然壊れた。メールの返信をしようかと思っていたら突然PCが再起動を始め、次からアウトルックが立ち上がらなくなった。何なんだ?訳が分からん。とりあえずオペラをメーラーに代用しているが、不便でいけないので、早いところインストールし直したいものだ。

 夕食にはチキンラーメンカレーを食べた。帰りにスーパーで買った鶏肉(本当は豚肉が食べたかったが高かったので諦めた)と一昨日の残りのモヤシマイタケを入れてチキンラーメンを作った。もたもた作っていたら麺が延びてしまい微妙な夕食となった。

2002年8月20日
夜:麦茶カレー

 朝、納豆お味噌汁でゴハンを食べて仕事へ行く。朝ゴハンはこの組み合わせが非常に多い。昨日買ってきたもあるけど、朝から火を使うのは面倒くさいのでパス。なか卯の朝定食で時鮭定食450円もする理由が分かるというものだ。朝から鮭食べてみたい。

 今日の仕事も相変わらず実に不毛で、発狂しそうになった。相変わらずチェックシートの間違いが多く、それを指摘しているだけで時間が削られていく・・・無駄だ。
 たらたら不満を垂れながらも仕事をこなしていたら、3時頃依頼先から電話があり、私のやっている部分は「チェックシートに間違い多すぎるんでやらなくていいですよー」ということになった。もう少し早く連絡して欲しかった。それから先は他の人たちと同じような仕事になった。どうやら辛いのは私のやっていた部分だけだったようだ。楽しくはないが、それまでに比べると格段に楽だ。くそぅ、私だけ辛い思いしてたのか。とてもだ。

 バイトの帰りに1泊2日が100円デーだったので、レンタルビデオ屋さんで「Night of the Living Dead」を借りて帰る。ジョージ・A・ロメロのゾンビ映画3部作の1作目で、ホラー映画の金字塔だ。私は学生時代に何も知らずに、2作目の「Dawn of the Dead」を見て感動したのだが、最近1作目がこれであることを知り、見たくて仕方なかったのだ。
 作品はモノクロ映画にも関わらず大変良く出来ており、90分強全く飽きを感じることがなかった。完成度でいうなら、サムライミの「死霊のはらわた」よりも高いと思う。ただ、個人的には「強大な敵に人間が知恵を振り絞って立ち向かう」といったシチュエーションが好きなので、ほぼ単なるパニック映画の「Night〜」よりは、ショッピングモール占拠作戦の「Dawn〜」の方が好きだったりする。ちなみに、ゴジラも「ゴジラvs怪獣」より「ゴジラvs人間」の構図が好き。10万ボルト作戦メーサー戦車隊は熱かった…。

 夕食は、相変わらず生臭いカレー(ナンプラーかけてもやっぱり臭かった)と、マイタケバターで炒めたものを食べた。もう少しお尻にお肉が欲しいので、ゴハンをたくさん食べることを昨日から決意したので、お米をいっぱい食べた。太るには脂肪分糖分を摂取すれば良いハズ。経済的問題により健康食を半強制されている私には、脂肪分を取る事は難しい。ならば糖分しかない。お米=ブドウ糖=糖分だ。そういう訳で今後はお米をたくさん食べて生きていきたいと思う。日本酒も、呑もう。

 ところで、私の愛するゲーム会社「Sting」からメールが来ていた。メール・ノベルゲーム『RE:〜さくや再生〜』のお知らせだった。なんでも、届いたメールの末尾に選択肢があり、それを選んで返信することで、次には選んだ選択肢に依ったメールが送られてくるらしい。大好きなStingだし、日々の生活に潤いを持たせるためにもちょっとやってみようかと思う。前半は体験版でタダだというし、前半終了した時点で後半の展開がどうしても気になったらカネ払うことにしよう…。

2002年8月19日
朝:麦茶カレー

 朝カレーを食べると、どうにも生臭い。おそらくレバーから匂いが出ているのだと思われる。ろくでもない。もうレバーを入れるのはやめよう。明日からは匂い消しにナンプラーをかけて食べようと思う。

 今日の仕事はかなりキツイ内容だった。まずそもそもゲームじゃない。ゲームのデバッガーなのに酷い話だ。まあ、それは今更だから良いのだが、問題は内容だ。今回は依頼者側から、チェックすべき項目一覧のシートを渡され、それに従って項目を潰していくのだが、根本的な問題として、シート自体が間違っていた。アプリケーション自体には問題ないのに、シートの間違いがやたら多く、それを報告しているだけで一日が終わってしまった。デバッグすべきアプリケーション自体は完成されているのに、それのチェックシートのバグを報告しなければならないというのが、実に不毛で苦痛だった。
 しかし、チェックシートの間違いっぷりは甚だしかった。チェックシートによれば、正六角形の縦辺と横辺は同じ長さでなければならないという。そんなアホな。数学的知識がなくても一見すれば分かるだろうに。

 帰りにスーパーマイタケやらもやしやらお豆腐やらやら買って帰る。鮭は1パック50円で購入した。素晴らしい。帰ってそれらを味噌でぐつぐつ煮込んでバターを溶かして食べてみる。美味しかった。

 その後は何かクリエイチブなことをしようと思ってたが、後輩からゲームのお誘いがあったので、挫折。だめだー。

2002年8月18日
朝:麦茶カレー

 朝8時に起きて仮面ライダー龍騎を見るも、頭は半分寝ているためどんな内容だったかほとんど思い出せない。なんか、ストーカー?とか言ってた気がする。やっぱりビデオに撮って見ないとダメだ。

 その後、おジャ魔女のOPあたりで二度寝。次に起きたのは11時だった。それからカレーを食べたり、朝風呂に入ったり、久しぶりに真・女神転生をしたりした後、新宿へ。

 新宿では、まずツアーで余った18切符を売る。一枚辺り2300円の18切符だが、1500円でしか売れなかった。まあ仕方ないかと思っていたら、他のメンバーは1750円で売ったらしい。チッ、負けた。その後、博多天神でラーメンを食べた。

 新宿で少しだけゲームをした後、高円寺無力無善寺へ久しぶりののライブを見に行った。星がライブをするのは実は半年前私が企画したイベント以来ではなかろうか。素晴らしいライブなのに勿体無いことだ。星は、カネも体力も無い私が無理をしてでも見に行きたいと思う数少ないインディーズバンドの一つだ。
 今日の星は20分ほどえんえんと「ギターを持っていると武器を装備しているみたいでカッコいい」「じゃあ、貴方は強がりたいからギターを持っているのですね」という感じの驚くほど中身のない会話をした後、思い出したようにに入った。曲はあれだけギターの話をしておきながら、いつも通りカラオケを熱唱するだけ。素晴らしい。その後も、長いトークと短い曲を繰り返しながら、40分強ライブをして終了。最後は終り方に困って、物凄い後味の悪さを残して終了した。彼らが本当に何も考えてないことが良く分かり、素晴らしかった。

 綾瀬に帰って、悩んだ挙句らんぷ亭牛丼を買って帰る。6時ごろラーメンを食べたばかりで、別に空腹ではなかったのだが、今日は胃がもたれる程食べたい気分だった。
 たまにそういう気分の時がある。おそらくは、性欲を食欲に還元しようとしているのだろう。正直言って、今、私はこれまでの人生の中でかつてない程にさかっている。我ながらどうかと思うくらいだ。とにかく一人が辛い。誰かと一緒にいたい。寂しい。不安だ。心細い。しかし、私には自分が孤独を怖れる理由も分かっている。

 そう、やつだ。黒い悪魔だ。今日、やつが流しで死んでいた。私は最近、帰宅すると無意識的に流しをチェックするのだが(悪魔は死ぬとき水を求め流しで死ぬことが多い)、今日ついに発見してしまったのだ。不幸中の幸い、悪魔は既に死亡していたし、サイズも全然小さかったため、何重にも巻いたトイレットペーパーで勇気を振り絞りなんとか処理したが、あれが成虫サイズだったら一体私はどうなったのだろう・・・。とてもじゃないが、そんな恐怖に一人では立ち向かえない!
 とにかく、最近の私は近い将来起こりうる惨劇に対し、少なくないストレスを抱えている。家庭、学生寮と常に共同生活に支えられていた私の生活は、今や一人暮らしという孤独、イザという時に全て自力で対処しなければならないプレッシャーに晒されているのだ。ホントに、もう実家に帰りたくなってきた。これがホームシックというやつなのか。でも実は、ツアーで帰ったときに実家でも悪魔を発見してしまったため、あっちもあっちで怖かったりする。

2002年8月17日
夜:カレースパ(麦茶カレー使用)

 朝起きたら、体中の至るところが痛い。絶対ドームツアーのせいだ。くそう。

 朝食に昨日生贄さんに貰ったケーキを食べながら、旅行中の洗濯物などを洗ったりする。その後はゲームしたり4日間分の日記を書いたりとのんびり過ごした。やっぱり家は素敵だ。

 夕食はあまり食欲がなかったので、適当にカレースパを作って食べる。レバーはジャガイモと同じで、冷凍すると不味くなると分かった。
 ところで、夕食を食べながら「USO!ジャパン」を見ていたが、すごい泳ぎ方をする人は、つい最近他の番組でも見た気がする。しかもほとんど同じ内容だった。いくら何でもあれはマズイだろうと思うが大丈夫なのだろうか。

 そういえば、今日は「ねるねるねるね」を食べてみた。といっても、わざわざこんな物を買ってきたわけではない。購入したのは「1000円お菓子パック」「横山光輝の世界」なるフィギュア付きの駄菓子が、1000円お菓子パックに入っており、しかもその1000円お菓子パックが190円で売られていたので、ついつい購入してみたのだ。フィギュアだけでも190円と考えれば安かろう。
 「ねるねるねるね」
はその中のお菓子の一つというわけだ。ちなみに「横山光輝の世界」フィギュアは鉄人28号だった。バビル2世ジャイアントロボが欲しかったので、ちょっと残念。
 話を戻すと、「ねるねるねるね」だ。カネを出してまで買おうとは思わないが、私は子供だまし系の物が大好きなので、実はちょっと期待していた。
 ねるねるねるねは二種類の怪しい粉を加え、かきまぜる。CMではうさんくさい魔女のおばちゃんが「練れば練るほど色が変わって〜〜〜〜うまい!!」といっていた。どんな具合に色が変わるのだろうかと期待していたが、1つ目の粉がで、2つ目を加えたらピンクになって、それだけだった。その後も色が変わるのかと延々かき混ぜてみたが、それ以上色は変わらなかった。青→ピンクの2色で打ち止めだ。そりゃあ、ないぜ!公共広告機構に電話したいくらいだ。騙された!
 しかも味も酷い。単に甘くしとけば美味しく食べれただろうに、変に刺激的な味なため、口に入れるたびに違和感を感じる。子供だまし大好きだが、これは本当に子供だましだ。とても食えん!
 期待していただけに裏切られた気持ちでいっぱいになり、ついついトレビエンげーむ de うにょ〜んさんとこにカキコしてしまった。他にも友人3名にメールまで送ってしまった。本当にごめんなさい。でもショックだったんです。

2002年8月16日
朝:実家カレー

 朝、昨日の残りのカレーを食べて、家を出る。せっかく実家に帰ったのだから1週間ほどまったりして行きたいのだが、そういう訳にもいかない。しゃくでしょうがないが、諦めて東京に帰る。

 朝7時広島を発ち、東京に着いたのは夜7時半。実に12時間以上電車で過ごした訳だ。もう、今すぐ綾瀬のマイホームへ帰って、疲れた体をいたわりたいところだが、仕方なく高円寺へと向かう。高円寺で食物処に入り、みな律儀にカレーを食っていたが私はカツ丼を食べる。朝食べたからカレーはもういいです。

 そして高円寺でライブ。いろいろあったが省略。終了後、ファンと語らう気力も体力も時間も無かったため、早々に帰宅する。

 4日間を振り返ると、とにかく辛いだけの4日間だった。もう少し楽しい物になるかと思っていたが、本当にただただ辛かった。端から行く気が無かったヴョッコ、途中で逃げた太郎氏、どちらの判断も理性的に考えれば、非常に正確なものだったと言えよう。とにかく、こんなことはマトモな人間がやるものではない。例えやるとしても、元気が有り余っている学生時代にやるか、お金に余裕を持って各地の名物料理を楽しみながらやるか、良いホテルや温泉に泊まりながらやるか、1週間以上時間に余裕を持ってやるべきである。一切の楽しさを省いた限界状況で行う旅が快いものであるはずがない。企画した時点でそれに気付かなかった自分は大馬鹿野郎だ。

 また、18切符がなぜ安いかということについて、自分の中で一つの結論が出た。結論から言うと、18切符の値段は決して安くないのだ。
 18切符一枚の値段は2300円。値段から考えると、東京→大原間が大体2300円で行ける距離だ。日帰り旅行で大原まで行き帰ってくれば、確かに片道分2300円程安上がりになる。だが、それでは大原で楽しむ時間などほとんどなくなってしまう旅自体が楽しくなくなるのだ!

 つまりだ、18切符は現地で楽しむ時間を考慮すると、移動時間自体にさほどの時間は掛けられない。移動時間に時間を割けば割くほど18切符はお得になるが、逆に旅としての楽しみは反比例して減っていく。そこから移動時間と現地での滞在時間を、「旅の楽しみ」というファクターを考慮に入れて考えると、結局18切符で移動できる距離はJR2300円分プラスマイナス数百円といったところではないだろうか。時は金なり、まさに金言である。

 なお、この理論には一つの例外が存在する。それは無条件に18切符の旅を楽しめる人間もいるということだ。すなわち、彼らは手段と目的を全く同一視することができる。言い換えれば、電車での移動時間それ自体を旅の全目的と出来る人間だ。つまり、18切符を満喫できるのは、ごく一部の人間、俗に「鉄っちゃん」と言われる、彼らだけの特権なのだ。



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